2024年10月7日月曜日

ハンターハンターの面白いところ

最近ゲーム作ってる。それでストーリー作ってるので、

HxHの面白さの言語化を試みる。全然ちがうゲームだけど。


試験編

・裏社会感。色々あって試験場に着くまでの道のりが割とすでに面白い。

・最初キルアが味方か敵か分からなくて緊張感

・霧の中で殺りまくるヒソカ相手に立ち向かうレオリオ、クラピカの無謀っぷりがかっこいい

・トンパがリアルで味が出てる。現実にこんな奴いそう。

・イルミ登場からのキルア発狂、ゴン激怒でイルミの腕折って論破するのがスカッとする


ゾルディック家編

・ミケが怖すぎて緊張感ぱねえ

・カナリア狙撃シーンの絶望感

・キキョウ(母)、カルトの歪んだ愛

・・・キルアは複雑なのが面白いところ。

暗殺一家の一員であり、ゲーム好きの少年であり、ゴンの友であり、アルカの兄であり、

最強であり、弱くもあり、

次男ではあるが長男よりも期待されており、、、、・・・キルアは多面的な境遇。

キャラ設定が濃い。


天空闘技場編

・念が面白い

・カストロ戦のタネ明かしが面白い。ガムとテクスチャだけであそこまでやれるか。

・ミト宅でのジンのカセットテープのくだりで、ジンの半端なさが伝わってきて続きが気になる。


ヨークシンシティ編

・ゼパイル・レオリオと一緒になって金稼ぎシーンも地味に面白い。

戦うばかりが「冒険」じゃないぜって感じで。

・ゴンキルが、マチとノブナガを尾行するシーンの緊張感は異常。怖え~!!

・ノブナガ「パクは、お前らに感謝してたぜ」

この一言がもう なんかね。

やるせないのか、良かったような、最悪だったような、あるいはその全部か。

普通、漫画でここまで複雑な人間関係、描くか?現実より濃くね?

俺の人生、ハンターハンターのコミックスより薄いんだけどwww


GI編

・ビノールト出現から緊張感が続く。

クロロの名前がバインダー内で出てくるなど、読者を不安にさせる。

・レイザー戦は名勝負。どっちが勝つか分からなかった。

ゴンたちは、ゲーム内だから、負けても再戦できる。

「修行して強くなって倒す」でもいいわけだし。

それなのにガチで大怪我しまくるゴンたち。「これ大丈夫か?」

って思いながら読むから続きが気になって面白い。

・ゲンスルーのサイコ感。

ビスケとキルアの描いた作戦も最高。ゲームのルールをうまく戦闘に利用してる。

・ツェズゲラが良い味だしてる。


蟻編

・ネフェルピトー誕生時の絶望感→カイト死亡 作中屈指の絶望コンボ

・モラウ、イカルゴ、ナックルの人柄が良い。

ユンジュとかいう人間を犬にして喜んでるケンタウロス蟻や、

人間が口から内蔵をぶちまける時の音が好きなアルマジロ蟻が出てくるからこそ、

対比になってて良い。

・王の精神的成長。それに対比して描かれる「人間」という種族の邪悪さ。

・ジャイロ、ウェルフィンが良い味だしてる。


選挙・アルカ編

・ジンとパリストンの頭脳・心理戦が超ハイレベル。

デスノートを越える?読み応えは凄まじい。

(継承戦以降はまだあまり理解できてませんww)

キメラ5000体の繭とか、お話のスケールが大きくなってきたのは面白い。

・チードルがジンとパリスに手も足も出ないシーンは結構スカッとするかな。

俺はチードルみたいに頭硬くて、高圧的な人は苦手ですので。



BW号・継承戦編

・上層階は、全員同じスーツ着てたりするせいで、あまり話を理解できてないが、

下層での、マフィア、旅団、軍隊、ヒソカあたりの話は割と理解できて、普通に面白い。

エイ=イが共通の敵だってことさえ分かればそれほど複雑な話ではない。

ただ、正直コミックス4巻分くらいまとめて読まないと、内容覚えて無くてついていけないNE!



まとめ

・・・どのパートにも「良い味出すキャラ」が一人はいるな。主に大人。

脇役ってわけじゃないが、メインでもない微妙なところから、読者の心情を揺さぶる。

トンパはマイナス方向に、メレオロンやゴレイヌはプラス方向に。


あとは「追跡・潜伏・騙し合い」が多いな。スリルが出て、面白くなる要素だ。


試験編では運の要素も絡んでいるからこそ、「ハンターってすげえんだなあ」という幻想を読者は持ち、その試験の行く末を期待できた。


「ハンター」っていう定義が、曖昧なのもいいのかも。

どんな方向にも物語を転がせる。


主人公たちは、仲間のために無茶をできる奴らで、どのキャラもバックストーリーが小出しになってる。

ゴンは父親のこと、レオリオは金と妹のこと、クラピカは一族のこと、キルアは実家のこと、

たぶん人の痛みが分かる奴らで、それぞれ性格にも問題を抱えているけど、多分支え合ってやっていけるような

そんな雰囲気がでていたんだよな。

初期のキルアは肩ぶつかっただけの他人を切り刻んで殺しちゃってたけど、

ゴンと会ってだいぶ変わったしな。

そのへんの「成長物語」が、スッと描かれていて、あまり大きなコマを使ったりせず、

分かりやすく感動物語みたいじゃないから、ハンターハンターの言語化は通常より難しいのかも。

何でもないところが読者の好きなポイントだったりすると思う。




まあ、俺が作ってるゲームの物語作りで、真似できそうなのは

 「追跡・潜伏」はぜったいスリルでておもしれーなってことだけかな。

ちょうどホラーゲームに近い作品だったし、ちょうどいいや。

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