2024年7月11日木曜日

[ポエム]振り返る

この曲きいてたら思い浮かんだ ちょっとした物語みたいなポエム。



真夏の大雨

どこかの田舎 よくしらない街


屋根があるバス停で雨宿り

今日はもうバスも来ないらしい


そこで初めて会った君



君はボクとは違う場所を目指してる

ボクは君とは違う場所を目指してる


君は麦わら帽を被って その下にはカチューシャ 籐のトランクバッグ

それももう台無しだ


ボクは 気取ったように手に持つ詩集 乱雑に書き殴られたメモ帳

それももう読み飽きた


どこへ行くのかい


「きれいなところよ」

「今よりもっときれいな洋服、良い匂いのする香水、そういう物がある場所」


「あなたは」


ぼくも、きれいなところ

おもしろい本がたくさんあって 書き留めたくなる物がある場所


それってどこにあるんだろうね

そんな場所は本当にあるんだろうかね


「きっとあるのよ」

「きっとあるんだよ」


そう信じているから僕らは旅をする

ただ手探りなのに レッドカーペットが敷いてあるかのように振る舞う


長い雨はボクらの道を塞いた

もう永遠にやまない気さえする


だけど

君の夢の話を聞いていると

ボクの心は晴れていくような気がする


ボクにも きっとたどり着ける場所があるという気になってくる

まだバスは来ないけど・・・


「でも」

「本当はそんな場所、最初からなかったら、あなたはどうする」


そのときは、君と一緒に 文句でも、たれてるさ

何もかも見下して すべて誰かのせいにしながら

どうせ、そうしかできないんだろうし


「そうね」君は笑った


・・・・

そのとき

トタンで出来た屋根を 雨粒が叩きつけ始めて、互いの声も聞こえなくなった

何かを言った気がする

ぎゅうと手を掴む

雨が止まないように願った


ボクらは黙って、ただ座っていた

道の先から何かが走ってきた


君が乗るバスが 来た

やっぱりボクらの顔は明るくなった

少し寂しいけど お別れ


僕らを覆っていた暗雲はいつの間にか晴れて

濡れたシャツを新しい風が冷やしていく

今はまだ肌寒く感じるけど

この青空なら すぐに乾くだろう


行きたかったところへ

行かなくちゃいけない


それはきっと使命みたいなもので

どうしてもやらなくちゃいけないことなんだと思う


ボクが行くんじゃなく、君が行かなくちゃいけないし

君が行くんじゃなく、ボクが行かなくちゃいけない

互いが 本当は何者なのか よく分かったから


もしも 間違えたならまたここから やり直そう

その時はまた きっとここで君を待っているよ




スキップする足音がこだまする

入道雲が遠くに見える


行きたい場所なんて本当はないのかもしれない

ただこうやって生きていれば

今日のような何かステキなものがみつかるかもしれない


夢を詰め込むための大きなカバン

力強く持ち上げて

君は振り返ってボクを最後に見た



君のその力できっと何か出来ることがあって

ボクにも このわずかな力で 何かできることがあるのだろう


0 件のコメント:

英語のコルセンの仕事 開始決定 & いつかインドに行きたい

外国人専用・電話窓口 英語面接、受かった・・・嬉しいし、楽しみだけど・・・ドキドキ。 イレギュラーな問い合わせが多いらしい。 だから、英語の地力がなけりゃ務まらない。 頑張る。少なくとも、やる気だけは誰にも負けないように頑張る。 必死で勉強中。 ~~~~~インド~~~~~~ ずっ...