2026年10月23日金曜日

夢日記ゲー ストーリー全部ネタバレ

~Gentleが作った夢日記ゲー ストーリー完全ネタバレ~


これは夢だ

自分の死体が足元に転がっているから、きっとそう。


さて、どうやって目覚めたものかな。

頬をつねってみても、目覚めない。

記憶もない。身体は木製のデッサン人形になってやがる。

「・・・まったく」

変な夢だ。

マンションの一室にいるらしい。


とりあえず建物の外に出てみると、自分とは別の人形が手を振ってきた

「よう!兄弟!忍者ごっこ、するか!?忍法・変わり身の術!!!」

『よう!兄弟・・!?・・・って・・・誰ですか?』

「はっはっは、気にするな、兄弟」

「お前、この夢の世界は初めてだな?」

「とりあえず公園に行って紫色の髪の男に話してみろ、ヒントがあるはずだぜ」



公園のベンチにはイケメンホスト風の男が腰掛けていた

「新入りか。ようこそ夢の世界へ。見ての通り、ワケのわからない世界だよ。」

・・・どうみても妖怪としか思えない生き物が街を歩いていたり、

和服を着たガイコツ女が傘をさして佇んでいたり・・・。

どうやら害は無いらしく、日本語も通じるらしい。


イケメンの男は、自身を超能力・霊能力を持つ精神科医と紹介した。

霊能力を使って、この夢の世界にやってきて、患者の精神を救うためにここで働いているらしい。

『川を辿ってみろ。多少の危険はあるが、それで記憶が戻るかもしれない』

『川の奥に、川の流れをせき止めている悪い魔女が居るはずだ。そいつに会え』

そうアドバイスされた。


言われた通りに川を辿る前に、妖怪たちに話しかけてみて、分かったことが在る。

この世界は、死後の世界の一種。

だから私は死んでいるのかもれないし、単に魂が遊離しただけかも。

妖怪たちはフレンドリーで、可愛い奴も居た。


夢の世界での冒険が始まった。


『なんだ、ここ・・・・!』

とりあえず、干上がった川床に降りてみたら、

ワケのわからない幾何学的な空間にとばされた。

これを”結界”と言うらしい。


前へ進もうとすると、恐ろしい般若の面に行く手を阻まれた。

般若を倒し、前へと進む。どうやら私は、見た目は頼りない木製の人形だが、

不思議な力で敵を倒すことができるらしい。


結界の最深部には、

公園のイケメンが言った通り、魔女が居た。


魔女は、彼女が川をせき止めるに至った理由を語った。

川とは、日本の伝承で有名な三途の川のこと。

輪廻転生を司る川を流れる魂の中に、邪悪な鬼の魂が紛れ込んでしまったらしい。

その鬼の転生を阻止するために、川をせき止める必要が生じ、ダムを建造したという。


だが、その弊害によって、この私も、この夢の世界に閉じ込められてしまった可能性がある。

逆に言えば、三途の川のダムを解放すれば、私もこの世界から解放される可能性もある。


魔女は提案してくれた。

「あなた、不思議な力で鬼を倒せるんでしょう?

私と戦って勝てたら、三途の川のダムを一時的に解放してあげる。

あなたの記憶も戻るかもしれないし、この夢の世界から現実に帰れるかもしれないわ」


上記の成り行きで私と魔女は決闘となった。

幸い、難なく勝利することができた。

『あなた、不死身なのね、強すぎるわ。完敗よ』


私は戦闘不能になることがない「永遠に再生する命」の能力を持っている事が分かった。


約束通り、三途の川のダムを解放してもらえる事に。

ついに私も、現実世界へ帰れるかもしれない。

魔女は1つ条件をつけた。

それは、「鬼」を倒すこと。

私は条件を呑み、鬼と戦うことを約束した。


『ところで、どうして私はこの夢の世界に迷い込んでしまったのでしょう?』

『妖怪たちが言っていたのです・・・。

ここは死後の世界の一種だって。私は死んでいるのですか?』


「いえ、あなたは死んでいないわ。私は魔女だから分かるの。

確かにここは死後の世界の一種だけど、全員が死人じゃない。

幽体離脱や脳死、意識不明の肉体を現実に持つ人なんかも来るし・・・」


「・・あとは、あなた、人間社会や、現実世界の在り方について疑問を持ったことはない?

世界なんて滅んでしまえばいい、とかそういう事を考えたことはない?」

『記憶がないので、わかりませんけど・・・私は性格的にそういうタイプではないと思います』

『夢の世界から現実の世界に帰ったら、学校とか仕事で忙しいかもしれませんが、

適当にこなして、適当に一人で生きて行きますよ。面倒くさがりだと思います、私。』

『そういう意味で、人嫌いとか、社会が嫌いではありそうです』


「きっと、それが理由よ」

魔女は帽子のつばを下げて表情を隠した。その口元は笑っているように見えた。

脳天気な私はそれを見て、鬼との戦いに不安は必要ない、と都合良く確信した。


聞いてみれば、魔女がダムを作って鬼の輪廻転生を阻止していたのは、

魔女自身の意志ではなく、閻魔大王という、彼女の上司からの指示でもあったらしい。

また、魔女を倒す事ができる強い者が現れた場合は、その者を導き、鬼を倒させることも、

魔女の職務だったそうだ。


魔女との約束で、鬼を倒すため、案内されて決戦の地へ赴く。

妖怪やイケメン医師たちが居る街の片隅にその入口はあった。


「三途の川の支流」


死後の世界には、地獄と天国があるが、その中間も存在する。

「三途の川の支流」の扉の奥にいる魂たちは、ある1つの共通点を持つという。

それは、天国に居るにもかかわらず、敢えて、悲しい過去を捨てず、罪の償いを自ら進んで行う者だということ。

門番からは慎んで振る舞えと念押しに警告された。


私は門を開けた。

がらんどうのコンクリートのトンネル。何もない。水深1cmくらいだが、水が確かに流れている。

『一体、ここは?』

「今は喋らないほうがいいんじゃないかしら」

「慎めって門番に言われたでしょ?」

曲がり角の向こうから、ピチャピチャと、と音が聞こえる。

まるで雨でも振っているような音。


角を曲がると、何もなかった頭上で何かが揺れた。

上を向くと、見渡す限りの、人、人、人。

紐、紐、紐。

振り子のように揺れていた。


戦時中のセーラー服を着た女学生の首吊りの骸が。

夢だと分かっていても、息を呑んでしまった。

これが、門番の言っていた”天国に居るのに、敢えて罪の償いをする魂だって”?

一体、彼女たちが首を吊らなければならないほどような、何をしたって言うのだろう?

年だって15や16歳といった頃だろう?こんな事をする必要なんて、きっとないはずだ・・・!


声に出して言おうと思ったが、隣を歩いていた魔女が首を横に振った。

血の雨を浴びながら前へ進む。



強い感情が、私の記憶の一部を思い出させた。

現実世界での私は、子供の頃、肉を食うことを拒否して両親を困らせた事がある。

肉を食いたくない理由は「人が、肉の海で、肉に取り込まれて、溶けて無くなっていく」

悪夢を見たからだった。

自分も、あと少しで、肉の海に飲み込まれる寸前になる夢を見たのだった。


この先にいる「鬼」は、世界を滅ぼす事が目的だという。

その目的が達成されれば、

罪のない人たちが、ここにいる女学生たちのように虐殺されるのかもしれない

そう思うと、私の歩は速く、力強くなった。


ついに辿り着いたのは巨大な「結界」

神社の鳥居のような形状をした、その結界の向こうに、「鬼」は居る


魔女を結界の手前に残し、

意を決して真っ赤な鳥居をくぐると、周囲の景色はねじれ、別の空間にとばされた。


平安時代・・・?立派な屋敷だ。


「こちらです、お待ちしておりました。」

「鬼を倒しに来てくださった、樹の神様でおられますね」

宮司のような格好をした少年に

屋敷の庭に案内されると、建物の向こう側から、空に向かって何かが飛び出した!

桃色の十二単衣を着た、平安時代の女性貴族が、天の羽衣を着て、空を美しく舞う。

その後姿は神々しい。

長い丈の着物が、華麗にねじれ、翻る。


天女・・・?


ボトッ!


突然、何かが地面に叩きつけられた音がした。

天女の着物の隙間からこぼれ落ちたらしい。


視線をやると、それは赤子だった。

赤子は泣き止み、動かなくなり、土気色になって、みるみるうちに腐っていく。


私と少年が、赤子に駆け寄って身をかがめた時、

空を舞っていた天女がこちらに猛スピードで近づいてきた。

その時、天女と思っていた女の顔を見て、やっと気づいた。

天女などではない。鬼とはこの女のことだ。


鬼は、私の隣にいた少年を、十二単衣の裾から伸ばした鎌で刺した。

直後、腐った赤子と少年の死体を抱きかかえて、私の攻撃から逃げるように、また空を翔んだ。


少年の死体から流れる生き血を鬼が飲むと、乳から白い液が出て、

それを腐った赤子に母乳のように飲ませると、赤子の生気は少しだけ戻った。


気がつくと、周囲には人だかりが出来ている。

容赦のない鬼は、人混みの中に居る子供を次々とさらい、殺し、生き血を呑み、母乳を出し、腐った赤子に飲ませる・・・


繰り返し、ついに全ての子供の生き血を使っても、

腐った赤子が、まともな姿になるには、とても足らなかった。


最後には腐った赤子は骨になって、その骨も灰になってしまった。

鬼に子供を殺された人間の親ですらが、鬼の不憫を憐れんだ。

絶望した鬼は、大人を殺し始めた。


私の攻撃は、この鬼には通用しないらしい。

どうすればこの鬼を倒すことができるのだろう。


『一体どうしろっての・・・!』


「贄」


鬼がはじめて口を利いた


『え・・・?』


「贄」


「イケニエ」


「アナタ ガ」


「ワタシ ノ」


「イケ ニエ」


「ソウスレバ」


「ワタシ ハ」


「成仏デキル」



「ソレトモ」


「コノ オンナ?」




突然、屋敷のふすまが開いた


聞き覚えのある声

「なるほどね。いいわ、私がこの鬼の生贄になる」


目を凝らすと、そこには、見覚えのある、トンガリ帽子。

私をここまで導いてくれた魔女が、磔にされていた。


「ごめんね、お人形さん。私の手違いで、この鬼を倒すには生贄が必要らしいわ」

「巻き込んでしまったのは私だし、何より仕事だから、生贄になるのは私でいいわ」


『そんな・・・!』


「お人形さん、ありがとう。仕事を全うさせてくれて。さようなら。」


『ちょっ』


鎌の鋭い切っ先が、無防備な魔女の腹に触れんとする、その瞬間


生き残った人々も固唾を飲んで、誰一人言葉を発さない


圧倒的な静寂








「よォォォー!!」






「兄弟!!」


「忍法!カワリミの術!!そぅるらっ!!」

「生贄の役目は俺だぜ。勝手に取ってんじゃねぇー」



この世界にきて最初に出会った、最初にマンションの外で出会った思念体?が、

忍法・変わり身の術によって、

魔女と、彼自身の位置を入れ替えし、

彼が磔にされた。


そして彼の腹がそのまま裂かれる瞬間、彼は


なぜか満面の笑みで


「よっしゃァァァアアーーー!!!」

と叫んでいた。




魔女は一命を取り留め、私は現実世界に帰ることができ、鬼も成仏した。

そうして私は目を覚まし、現実世界に復帰することができた。


ただ、最後に魔女を救ってくれた彼は、あれで本当に良かったのかだけが気がかりだ。





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イケメン超能力・霊能力・精神科医 によるカルテA



それは、公式の記録にも、誰の記憶にも残っていない事実

ヴァニシング・ツイン・・・鳥類や爬虫類の卵のからの中や、

胎内に宿った双子の片方が消失または融合する事象を刺す



人間は3歳以下の記憶を喪失すると一般的にいわれているが、

中には胎児だった頃の記憶がある人間も実在する。



母親の胎内で起きた、兄弟との死別経験を無意識的に覚えていた患者は、

罪悪感に怯え続けていた・・・それが肉の海の夢となって現れ、

夢の世界に閉じ込められる症状の原因となった。



・・・っと。

胎児どころか、嬰児だった頃の記憶が刷り込まれているとはな・・・。




本件において、

患者が幽体に引き寄せられ、臨死世界に迷い込んだことは言うまでもないが、

それは患者自身が望んだ啓示とも言える。


最終的には鬼子母神の姿を取る「鬼」を倒すというストーリーを経て、

自我同一性の統合を試みたものと思われる。


以上をもって「陰性の悪夢」と判断し、本件をクローズとする。


by超精神科医




夢日記ゲー ストーリー全部ネタバレ

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