2025年9月24日水曜日

慰め合う 霊能力漫画

ハルジオンという曲を聞いていて思いついたシーン 霊能力漫画


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土を踏んでいた

狂ったように

いや、狂っているのかもしれない


空を飛ぶイカした鳥たちはボクを見て笑う

「何やってんだ、あいつ」


ボクは土を踏むのを止めない


それは

新芽を踏むため

萌ゆる双葉を・・・殺すため

花をもぐため・・・殺すため


決してこの地に花畑など産まれぬように


喝采が聞こえる。

ボクを称賛している、人々の声が。


「偉いぞ!凄いぞ!」


それだけではない


悲しむ人々の声も聞こえる。

きっと種を植えたり、肥料を撒いた人達だ。

彼らは、時折、花々に語りかける。


「頑張れ!悪い人間に負けるな!」


彼ら自身に語りかけているのかもしれない。


彼らはなぜ偽りの希望にすがるのだろう?

花には何の力もありはしない。醜い心を美しくする力もない。覆い隠すことはできても。


その希望を破壊し、彼らに現実を教えること

それがボクの仕事

ボクを称賛する人々が望んでいること


美しい花を称賛する者たちの正体は、食人鬼だ

人間は増えすぎたので、人間同士で共食いをするようになってしまった

それどころか、人の肉の味を覚えた人は、人を家畜化しはじめた。

人という種族は、奴隷商人になる快楽には抗えなかったのである

(西暦2000年代前半における、ちょうど日本の派遣制度や、

大きな規模だと、たとえばアフリカを搾取するヨーロッパ諸国がその原型である

人の家畜化は2150年に完成し、完全なる洗脳による世界平和が訪れた)

そうなって永く、それが当たり前になっており、人は自身の罪に気づくこともないから

自身がなぜ花を愛でるかも、儀式にすがるのかも、わからないでいる


彼らは自分を騙すために花を賛美する

自分を騙せなくなった時、彼らは、腹の中にいる食べられた人間たちを吐き出すらしい


許しを求める、哀れな存在

生にすがりつき、矛盾を孕んだ悲しい存在、それが食人鬼たちだ

解放してやらなくちゃ


だからボクは土を踏む

そう教えられた


だけど最近は、仕事が追いつかない。

花の芽の出るのが早くなってきて、数も増えてきた。


花が、咲いてしまう。


「正義は勝つ!悪は滅べ!」


食人鬼たちにとって、ボクは、いたいけな花を踏み殺す悪者だ


ついにボクは、発芽を許してしまい、つるに足を取られて転んでしまった

首にイバラが巻き付いて窒息しそうだ



「一生懸命がんばってるんだから、邪魔しないでください!」

花が口を効いた


ボクは花を殺さなくちゃいけないのに

ボクだって頑張ってるのに


ついに意識が途切れた時

地獄の使者が来た


「民衆よ、聞け」

「この悪人は、閻魔様の手によって裁かなければならない」

「よって、閻魔の使いである私が、この者を連れてゆく」


閻魔の使い、大きなカラスのような鳥がボクを運んでゆく

よくみれば、土を踏むボクを空から見て笑っていた、あの鳥じゃないか



「へい、ボクは地獄行きかい?」


「言ったろ、閻魔様がお前を裁く」


「どんな風になると思う?ボクは地獄だと思うなぁ」

「いや・・・お前は花に生まれ変わるだろう」


「なるほど、因果応報、自業自得。花の呪いってやつ?」


「そうじゃない、お前は拒食症だからな」


「ボクが拒食症?」


「そうだ。お前、自分で気づいていないみたいだが、お前も食人鬼なんだぞ」


「なんだって?」


「お前は自分の肉体に課された義務を全うしなかったんだ。

食事という義務を、だ。

その呪でああいうことになった。

だから人々に疎外されただろう?」


「まあ共食いなんて美しくないからね。

それこそ、ラフレシアの花のほうがキレイってもんだ」


「そこを閻魔様は買ってくださるだろう。今の閻魔様は、犯罪者寄りのお方だからな」

「お前、ラッキーだぜ」


「ひゃっほう!」



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おお!なんか面白い物語が始まりそうな感じの文章が書けた!!

でも、この先が思いつかんwwwwww

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