人間を管理し、そしてどうする?
優越感にでも浸るのか?
①
たとえば悪魔崇拝的なサディズムによって、
人々を国単位で殺し合わせて地獄を見せたり、
あるいは子どもの内蔵を抜き取って、醜い強欲な老人の身体に入れ替えたりして、
(アデロノクロームだっけ?FaceBook社のザッカーバーグCEOが摂取したとかいう)
その様子を眺めて、楽しさを感じるというのなら、
その光景を見ることをを通して、自身の中にある絶望を再確認しているだけなのではないか?
人は醜く、強欲で、最低で糞な生き物だということを、
再確認したいだけ。
それは、自身の中にある整理できていない一種の記憶や感情を、
他人に転嫁することで目を逸らしたい、いや、真っ直ぐ見つめたい、ただそれだけのことではないか。
哲学的思考にでもひたるのか?
乱暴にいうと退屈しのぎ。
②
あるいは人間たちを地獄のような状況に突き落とすことで、
彼らが、崇高な精神性を持つ、別の生き物に生まれ変わるとでも、夢を見ているのか?
いや、人間はそんな賢い生き物ではない
③
ならば優秀な頭脳と強靭な心を持つ人間で交配を行う優性遺伝を試してみてはどうか
彼らであれば、滅亡しない永遠の楽園を作れるのではないか
同じ思考の人間だけを集め、以前に言ったような「完全管理社会」で人口を統制して・・・。
・・・しかし、何をもって、その頭脳や心を優れているとする?何を基準にしてはかる?
残念ながら、IQやEQといったものではその人の個性はわからない
性格診断テストなどいい加減なものだ
同じ環境で育った一卵性双生児ですら、その性格には法則性がない
生きている間に脳が変化し、性格や知能が変わるケースすらある
特に幼いうちは、小さな出来事でショックを受けたり、傷ついたり、恐怖を感じたりすることで、
思考や行動、性格や人生は全く違うものになる 全く同じ環境であっても、
人格を創る体験は全く違うということだ。
④
どうすればいい・・・?
ただ1つ言えるのは、人間が1ランク上の高度な社会を作るには、
本能や感情が邪魔だということ。それだけは確かだ。
世界を支配しているこの俺達ですら、感情によって行動しているチンケな生き物にすぎない。
ならば、生への執着、自身の我欲への執着を司る脳の部位を特定し、破壊か再構築できれば、
「相互に利他的な人類」を創り出すことができるのかもしれない・・・。
そう、感情には「正負」があり、覚えるべきでない感情、たとえば嫉妬や殺意、怒りといったものから、
逆に、喜びや愛といったものもある。負の感情を除去された、全体主義の人間がほしいのだ。
そう思って優秀な研究者に調べさせてみたが、
わからなかった
・・・世界を支配してはみたけど、何にもすることがないし、
この人間とかいう生き物、見ていてもつまらない
ただ、この生き物が作る、漫画とか小説とか映画とか音楽とかそういったものは
このように無意味に流れていく時に、意味や価値を紐づける、大変に面白いものだ
しかしそれも、2025年、現代の世界にはびこる「現実主義」「反知性主義」によって脅かされようとしている
正義や愛など、もはや必要なくなったのだ
ただ暴力によって、我欲を満たし、それこそが正しい生き方なのだというムーブメント。
そのムーブメントを起こしているのは、破壊と再構築、いわゆる「グレートリセット」
と呼ばれる行為を行っている、我々そのものなのだが・・・
我々を含め、それはこれまでの社会で経験する苦しい気持ちに耐えかねた者たちや、
現在の地位を失墜することに極端に恐怖を覚えている者たちが狂気によって始めたことだともいえるが、
一方で能力や出自で人生が決定してきた現在の社会にもともとあった歪みが原因だともいえる。
「上級国民」と呼ばれる特権階級の我々は、産まれてからすぐに人間の醜さをひたすら
見せつけられ続けてきた。その中で生き残るためには自らも醜い豚と化し、
弱き者を食い物にすることでしか生きながらえられなかった。
そして、それをいつまでもやめられずにいる。
言い訳をしながら・・・だが、そうなったのも、この世界の構造のせいであって、
我々が生まれ持って邪悪だったわけではない。生存本能がそうさせるのだ。
そして、誰も我々をこの綺羅びやかで、狭くて汚くてイカれた世界から救い出すことができなかった。
我々が本物の悪魔と化し、人を食う鬼と化したのは当然のことだった。
さて、この戦いによって善悪と強弱が入れ替わったとしても、
また同じことが繰り返されるだけの話。
その時にまた、私の好きな「文化」が再び隆盛を極め、私を楽しませるような名作や傑作が次々と生まれるだろう。
その時がくるまでは、漫画もアニメも小説も映画も物悲しい物ばかりで溢れ、
私が楽しめるものはないだろうな。
世界を支配してみたけど、ただ生殺与奪の権を握っているだけで、
コントロールはできないという話さ。
知能を下げる薬なんかで人々を支配下に置きやすくはしても、
それをもって我々は千年続く黄金王国を作ったわけではなく、
対等だったものを家畜にまで落とすことでしか、王国もとい動物園を作ることができなかったというだけなのさ。
まあ、私の仲間たちは、それを偉業だとかいって悦に浸っているがね・・・。
私からすれば、我々も、家畜である彼らも、何ら変わらない下らない生き物ということだ。
魔王だなんて、大層な肩書、本当のところいうと、恥ずかしいくらいなんだよ。
・・・・by霊能力漫画のラスボス(戦わない)